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クロちゃんが教えてくれたこと

長い間、地域猫として暮らしていた「クロちゃん」。
食べ物を貰いながらも、人には決して心を許さず、シャーシャーと威嚇したり、パンチを繰り出す毎日。
それでも、エサやりさんたちは、クロちゃんをずっと見守り続けていました。

ところがある時、クロちゃんは食べられなくなり、姿も見せなくなってしまいました。
心配したエサやりさんたちは、何度も捕獲器を仕掛けましたが、警戒心の強いクロちゃんは入ろうとしません。
そして2週間、誰にも姿を見せないまま、クロちゃんは消えてしまったのです。

冷たい雨が降る、凍てつくような寒い夜、ようやく見つかったクロちゃんは、エサ場近くで動けなくなっていました。
雨に濡れ、抱き上げられたその体は、信じられないほど軽く、抵抗する力もありませんでした。

急いで診察をお願いした獣医師に告げられたのは、「猫伝染性腹膜炎(FIP)の可能性が高い」という言葉。
FIPは治療が難しく、致死率も高い病気です。

しかし私たちは諦めきれず、CFN(海外の未承認薬)を使用した、84日間にわたる治療を行うことにしました。
最初の数日は、早く効果が出るけれど、痛みのある皮下注射。
しかし、瀕死のクロちゃんは、鳴き声ひとつ上げられませんでした。

それでも数日後には、注射をすると唸ったり、パンチできるまでに回復しました。
そこで飲み薬に変え、色々なフードやおやつを試しながら、注意深く見守りました。
歩けるようになってからは、手厚いお世話を受けられるシェルターに移り、毎日毎日投薬を続けました。

最初は怖がりながらも、少しずつ元気を取り戻していったクロちゃん。
そして、保護してから一日も欠かさずに声をかけ、優しく撫で続けたお世話ボランティアのTさんに、だんだんと心を開いてきました。
今では、Tさんに何度もスリスリして、嬉しそうにゴロゴロ言いながら、Tさんの大きくて温かい手に全身をゆだねています。

クロちゃんは教えてくれました。
「あきらめない優しさは、きっと届く」と。

一匹の命を救うことは、簡単なことではありません。
でも、手を差し伸べ続けること。信じて寄り添い続けること。
それが未来を変える力になると、クロちゃんは伝えてくれているのではないでしょうか。

 

守るために、動き続ける

私たちは、「命をあきらめない」ことを信念に活動しています。

外で過酷な生活を強いられている猫たち。
病気と闘いながらも、治療の選択肢が限られている動物たち。
そして、助けたいという想いを抱えながら、必要な手段が届かずに苦しんでいる人たち。

私自身、この世界に関わる中で、
「あと少し早く薬が届いていれば…」
「本当に必要な道具が手に入っていれば…」
そんな声を何度も聞いてきました。

だからこそ、私たちは、動物用海外未承認薬の個人輸入代行や捕獲器の販売、そして獣医療の提供を通じて、
“命を救うために必要な選択肢を、必要な人に確実に届ける”という使命を掲げて事業を続けています。

この活動は、私たちだけでは決して実現できません。
獣医師、動物看護師、ボランティア、行政、そして猫を愛する多くの方々とともに築いていくものです。
クロちゃんのように、最初は人を信じられなかった命が、やがて心を開き、生きる力を取り戻す――
そんな姿を一つでも多く見届けられるよう、私たちは今日も動き続けます。

これからも、すべての猫と、猫たちと関わる人々に「助けが届く社会」を目指し、
皆さまと共に、一歩ずつ前へ進んでいけたら幸いです。

溝上 奈緒子

560group 代表取締役

 

ゼロはゴールじゃない

殺処分ゼロも、野良猫ゼロも、続けていくことに意味がある

ゼロの社会とは「優しさが循環する社会」

誰かの想いを形にすることで、一匹の命が救われていく。
私たちはそのサポート役として、命に寄り添い続けます。

誰かの想いを形にすることで、一匹の命が救われていく。
私たちはそのサポート役として、命に寄り添い続けます。

  1. 01

 

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